多読多聴とは?その効果とは?

子どもに限らず大人の英語学習法に 「英語多読多聴」があります。

 

「英語多読多聴」のひとつに、オンライン図書(電子ブック)などネイティブが読み上げる朗読を聞きながら文字を目で追う勉強法があります。

英語の多読多聴学習法とは

時間や場所を問わず、英語初心者でも自宅で挑戦できる効果的な英語学習法です。

しかしそれはなにも特別な学習方法ではありません。

 

オンライン図書のRaz-Kids Plusで、ネイティブスピーカーが読み上げる絵本を聞くことができます。

 

英語を聞くと何がいいのでしょうか? 

 

聞けば聞くほど耳が育ちますので、以下の効果があります。

 

◆ 正しい発音の練習になります。

 

◆ 正しいイントネーションを身に着けることが出来ます。

 

◆ 正しい発音をすると脳に負担をかけません。

 

母音が必ず付く日本語訛り(カタカナ英語)だと音韻の数が増えてしまいます。

 

音韻の数が多くなると、脳の記憶力が追い付かない、という研究結果が出ています。

 

「日本の子供にどう英語を教えたら良いか ワーキングメモリと英語入門」 

広島大学院人間科学社会学科研究科 湯澤正通 著

 

 

必ず音源を聞いて、音読を提出するようにしましょう。

 

音読をすると前頭前野が刺激され脳全体が活性化され記憶に定着しやすくなります。

音読の効果

● 音読をすると前頭前野が刺激され脳全体が活性化され記憶に定着しやすくなります。

 

● 本は読めば読むほど読むスピードが速くなります。

 

● 日本人が英文を読むときのような返り読みが必要なくなり、日本語に訳すことなく英語の語順通り理解できるようになります。

(英語脳の確立

 

● 語彙数が増え、文章を読む力が身につきます。

 

● 英語の自然な表現力を学び身に付けていくことができます。

絵本とのかかわり方

幼児期はおうちの人の絵本の読み聞かせから始まります。

 

小学校に入学し、国語の教科書だけではなく各教科の教科書を通し読みの量が増えていきます。学校では図書の時間があります。

 

学校から図書館で本を借りてくるようになります。

小学校の音読の宿題のやり方とまったく同じ

入学するとすぐに音読の宿題が毎日出ます。頑張って音読するのを寄り添って聞いたらサインをする箇所があります。

 

つっかえたり、意味が分からなかったり、読めなかったら、おうちの方が教えてあげますよね?

 

小さいうちは辞書を調べなさい、とは言わないと思います。

 

このようにして日本語の文章や本を読んでいくうちに日本語を読めるようになっていきます。

 

毎日の宿題に、英語の絵本や本を同じやり方で加える、それだけのことです。絵本ですと意味が分からなくても絵で推測できますので辞書はそこまで必要ないと思います

 

しかも、たったの一分で終わります。(リーディングレベルによります)

センテンスベースでの学習を

日本語も英語も、センテンスに大量に触れていくのが基本中の基本です。なおかつ音声を聞くことは必ず必要です。

 

楽しみながら自然に語彙を増やすことができます。

 

子供にとって、自分の好きなストーリーを読みながら同時に学べる読書(多読)は楽しいもの。

 

また、英語に限らず絵本や本を読んでいくことにより、知識が豊富になります。本から知識を得るスキルは一生ものです。

SSS多読の方法とは

日本で有名なSSS英語多読の三原則を聞いたことがある方がいるかもしれません。

 

・辞書は禁止。
・分からないところは飛ばす。
・つまらなければやめる。

 

参考資料:古川昭夫『英語多読法 : やさしい本で始めれば使える英語は必ず身につく』(小学館、2010)

 

共感する部分もありますが、子供の学習方法にこのまま取り入れるのは難しいと思います。

 

子供に「わからないところはとばそう」「面白くなかったら他の本にしよう」と言ったらどうなるでしょう。

 

どんどん読み飛ばしてしまうし、キーワードまで読み飛ばしすぎると内容の意味も分からずで終わってしまいます。

読む力がつくまでは、SSS多読法は難しいと思います。

 

音源がないばかりではなく、本の選定も手間がかかりますし、1冊1冊購入していくと場所を取るだけでなく高額になります。 

 

そこでオンライン図書(電子ブック)を活用しましょう。

小学校の音読の宿題のようにおうちの方が子供に寄り添ってあげましょう。

 

1. まずは音声を毎日聞く。簡単なレベルの本なら1分です!)

(おすすめは朝食時のかけ流しでインプット)

分からない言葉があり、聞いてきたら教えてあげてください。でも分からなくても絵で話の流れが分かればそれでOKです。

     ↓

2. 内容を理解して耳慣れしたら、一時停止をしながらリピートする。(シャドーイングも効果があります)

     ↓

3. 音声なしで読む練習をする

     ↓

4. 録音を提出する。

子供は小さければ小さいほど耳が良く、聞こえたまま発音できます。ただし舌たらずで上手に発音できない場合があります。耳コピのものを録音してもかまいません。

 

最後にクイズがついてきていますが、世界中で使われている教材なのでおうちの方のサポートが前提で作られています。なので絵本のレベルとクイズの質問の英語のレベルが合いません。スキップしてもOKです。

 

ポイントがついて、ポイントと貯めると色々と買い物が出来る楽しい仕掛けがあるようです。

子供は本を買い与えても、勝手に読みません。そしてサポートなしに、スラスラ読めるようになりません。

 

英語圏の小学校も日本の小学校と同じように音読の宿題が出ています。